「MSCBって何?~第1回~」 | IPOベンチャー今昔物語

「MSCBって何?~第1回~」

さて皆さん、ライブドア対フジテレビジョンの戦いが連日、メディアを賑あわせてい
ますよね?

その中で、、リーマンブラザーズ証券がライブドアが発行した「MSCB」を800億円引き
受けたことが一部で非常に話題になっています。

さて、この話題の、「MSCB」って何でしょう?
「MSCB」はMovig Strike Covertible Bondの略で、作られた俗称です。
正確には「転換社債型新株予約権付社債」の一つの形態です。
「転換社債型新株予約権付社債」とは昔で言うところ転換社債です。
社債にその社債額面金額分の、株式に転換できる権利を付与したものです。
社債を株式に転換する際の株価というのを事前に決めておくのですが、これを転換価
額といいます。

例えば1000万円の転換社債型新株予約権付き社債を発行したとします。
このとき転換価額が10万円であれば1000万円÷10万円=100株となり、転換すると
1000万円の社債が100株の株式に変わります。

この転換のオプションは社債を引受手にあるので、社債を引き受けた投資家は、会社
の株価が10万円以上のとき、若しくは10万円以上になると判断したときに転換請求を
するわけです。
そうすると、株価の上昇益が得られます。

反対に株価が下がってしまったときは、そのまま償還期限まで保有すれば、リスク
ありません。(もちろん発行会社のデフォルトリスクはありますが)

投資家にとっては非常に都合の良い商品といえます。

会社としても、株価が転換価額を上回れば、株式に転換され、自己資本となるので、こ
れも都合が良いわけです。(続く・・・。)


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