「企業を見るポイント No.3 ~受取手形~前編」 | IPOベンチャー今昔物語

「企業を見るポイント No.3 ~受取手形~前編」


さて、企業を見るポイントも三回目ですが、今回引き続きB/S上でVCが注目する
ポイントを挙げてみます。
今回は「受取手形」

これは会計上、売掛金と同じく流動資産に属し、現金に近いものという考え方
です。
先ずこの受取手形が急に増えると、資金繰りの面で注意しなければなりませ
ん。
入金のサイトが長くなるからです。

また、何故受取手形が増えたかも注意しなければなりません。

取引先に大手の企業が新たに加わって、取引条件に手形が入っていたのか?
今まで現金取引だった先が手形に切り替えてくれといってきたのか?
当然取引先が支払いの条件を変更しろというときは、その取引先が資金繰りが
悪くなっていることですので、与信リスクが発生するわけです。

売掛金の管理と同じく注意が必要なのです。
そして、決算書の欄外に、手形割引の額が入っている場合は、手形の決済日を
待たずに、金融機関で手形を割り引いて貰ったと言うことです。
では、次回は手形の割引から。(続く・・・)


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