「セラーテムテクノロジー 後編」 | IPOベンチャー今昔物語

「セラーテムテクノロジー 後編」


セラーテムの株価は物凄いプレッシャーを経営陣に与えました。
そして、経営陣は超えてはならない一線を超えたのです。

上場で集めた資金をコンテンツ保有会社(以下コンテンツホルダー)に
出資し、その資金でセラーテムのサーバーを買わせたり、セラーテムの
経営陣が個人出資で設立した企業を通して、コンテンツホルダーに出資
してサーバー購入させたりしたという話を聞いています。

当然コンテンツホルダーをグループ化し、セラーテムの技術を利用させるという
大義名分もありました。

しかし、出資を受けたコンテンツホルダーも所詮ベンチャー、サーバー購入
資金を日頃の資金繰りに回すところもではじめます。

そうすると、セラーテムには売上は計上されますが、代金が未回収という状況
になります。
要は回収の目処のたたない売掛金の増加が起こります。


売上は伸びますが、所詮、作り物の売上。
あっと言う間に綻びも生じ始めます。

回収の見込みのない債権は当然どこかのタイミングで処理される必要があり
ます。
もちろん、セラーテムの経営が悪化したのはこれだけが理由では有りません。
しかし、一事が万事なのです。

また、同じことをやっている上場企業も数多くあります。

その後進藤社長の大量保有の変更報告の違反をしたり、それ以前株価の動きに
不信な動きあったり、大きな話題になりました。

現在は経営陣を総入れ替えして再建を目指しています。上場すると言うことは
永続的に成長を目指すことであります。
それを達成する為に道を踏み外した企業です。



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